Broadcomの担当者が語ったIoT製品の開発期間短縮を実現するWICEDの現状
だが、問題はここで最初のプロトタイピングに一般で5~7カ月掛かることである。「これより長い事はない」(Shaw氏)というのは、昨今の製品投入のTAT(Turn Around Time)を考えると頷けるものがある。ただ、問題はこれでも長いわけで、これをどうやって縮めるかという問題である。
こうした事に向けてBroadcomは今年5月12日に2つのリリースを出した。1つはBCM20706で、96MHzのCortex-M3コアにBLE対応のコントローラ、さらにpower amplifie(PA)まで1チップ化したSoCであり、これを利用する事で簡単にデバイスをWICED対応機器にすることが出来る。もう1つがAppleのHomeKitへの対応で、「現時点でのHomeKitのすべてのCategoryとClassに対応している」とする。また、評価キットやReference、Communityなどを充実させてゆくとする(Photo05)。まず評価キットを利用することで、Connectivityに関してはそれ以上考えなくても良い。
それを量産するにあたっては、評価キットの回路を含むすべての情報がコミュニティに公開されているので、それを参考にすればすぐに量産に入れる。