2000年頃に流行のマクロ型不正プログラムが再び活発化 - トレンドマイクロ
また、不正プログラム「ランサムウェア」の検出のうち法人ユーザからの検出台数が、前期比約1.6倍に増加し、2015年1月~3月の全検出台数の約4割を占めていることも報告された。ランサムウェアとは、感染したPC全体やPC内のファイルを暗号化し、復旧の代わりに金銭を要求する身代金要求型不正プログラムだ。
被害が拡大する中、感染したPCがアクセス可能なファイルや、Webサーバ内のファイルを探索して暗号化するランサムウェアも今回初めて確認された。これらは、ネットワーク上で多くのファイルが共有されている企業・組織を狙ったものと推測される。
現在は、英語で金銭要求を行うランサムウェアが海外を中心に広がっている。その一方で、日本の法人ユーザーへの攻撃も確認されているので、今後日本語で攻撃を行うランサムウェアが広がる可能もある。
ほかに、インターネットバンキング利用者の情報を狙うオンライン銀行詐欺ツールも、国内の検出台数が前年同期比で約1.5倍に増加している。また、その拡散方法として、アダルトサイト上で表示される不正広告が悪用された事例も確認された。
更に、昨年からその攻撃対象に地方銀行や信用金庫が主に利用している共通金融業務自動化サービスのWebサイトが含まれていることも確認されており、被害が拡大する可能性が高まっている。