出渕監督「修正部分は無意識下で情報の厚みとして感じて欲しい」-『宇宙戦艦ヤマト2199』ヤマトーク
と分析。バーガー関連では、回想シーンに直しが入っているというが、これがまた西井氏が苦笑するほど細かい直しで、出渕総監督は「修正点は気づいてほしいのではなく、情報として無意識下で厚みを感じてほしい」とこだわりを語っていた。
メカ関連の修正の話題になると、西井氏は舷側展望室から煙が上がっているシーンなど、数多くのシーンのディテールに手を入れたようで、「撮影(効果の追加など)を中心に細かい部分まで含めると600カット、全体の半分近くに何らかの修正が入っています」と明かし、BD&DVD版制作におけるクオリティアップの執念を感じさせた。
ヤマトの音楽にまつわる話題では、出渕総監督が「今回はコンテ撮に合わせて、そのシーン用にレコーディングができたのが大きかった。転換のところでパシっと音楽がハマってくれるんです。音楽についてはとにかく太鼓にしてほしいとリクエストしていて、今作のガトランティスは太鼓の音と共に進軍してくるイメージがあったんです」と述懐。さらに最後の決戦では、「ヤマトのテーマと、ガミラスの国歌をベースにした音と、ガトランティスの音楽が三位一体で重なりあうようなイメージ」と劇伴のコンセプトを明かし、西井氏は「ガトランティスの曲は我々のDNAにこびりついているので、再現度がすごいなと思うと同時に、新しく作られたガトランティスの音楽が見事にしっくりきたのは驚きました」