世界で求められる"日本らしい"写真は「桜」ではない? - ストックフォトのトレンドを知るスペシャリストに聞く
「この写真じゃないと」というプレミア感は、作品を撮る上で大きなアドバンテージとなりそうだ。
――最後にこれからiStockを利用する人達にアドバイスをお願いします。
Rebecca氏:
フォトグラファー側は「自分の写真のコスト」を意識してほしいということですね。うまくトレンドを押さえつつ、自身のオリジナリティを感じさせるものを押さえてもらえたらと思います。
とはいえ、簡単なものばかりを撮るのではなく、ニッチな市場を意識してみるのもひとつの手です。また、全世界をターゲットとした場合、日常にあるごく当たり前の日本のシーンを撮ってみてください。寺やビル群など動かないものより、日本人の日常生活シーンはニーズがとても高いです。
そしてユーザー側としてですが、iStockにはひとつのテーマにつき膨大な数の画像が存在しています。
何かを探すときには適切な検索ワードを見つけることが大切ですね。サーチエンジンを上手く活用し根気強く探し続けることで、自分が求めていたイメージとぴったりの作品に必ず巡り会えると思います。
昔、ストックフォトがフィルムだった時代はお目当ての写真を探すのも一苦労だったし、1枚借りるだけでもすいぶんとコストがかかったものだ。