くらし情報『NIESなど、ボート搭載型水中カメラを用いた浅海底観測システムを開発』

2014年2月7日 17:47

NIESなど、ボート搭載型水中カメラを用いた浅海底観測システムを開発

今回、開発されたシステムは、小型フロートボートの左右に配置した水中ビデオカメラで海底の撮影を行うというもの。

フルHD(1920×1080画素)のビデオカメラを用いることで、水深5m程度での観測時には1cmよりも細かい解像度で撮影が可能。また、同一の観測対象を左右のビデオカメラでステレオ撮影することにより、対象の3次元形状を数値化し、3次元モデル(DSM:Digital Surface Model)を作成することができる。

またビデオカメラの撮影と同期してGPSによる位置座標と姿勢センサ(ジャイロ)によるフロートボートの傾き情報を収録する。DSMに撮影画像を投影し3次元化するとともに、同時収録したGPSおよび姿勢センサの情報に基づき、3次元化した画像に緯度・経度を付与する。小型フロートボートにシステムを実装したことにより、小型漁船でも座礁する危険のある極めて浅い海域でも観測できる。

これまで浅海底の反復調査では、GPSが使えないことから、調査対象を特定するために目印などを使う必要があったが、同システムによる撮影画像は全画素に位置情報を持つことから、精確な反復調査が容易になる。また、高さ情報も同時に得られることから海底地形やサンゴ・海藻などの3次元形状と現存量の経年変化の抽出も容易となる。

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