生物研、簡単に使えて治癒後の瘢痕化も抑制する絆創膏型人工皮膚を開発
同成果は佐賀大学、祐徳薬品工業、関東化学との共同研究によるもので、6月4日付け(現地時間)の米科学誌「Wound Repair and Regeneration」に掲載された。
熱傷など広範囲に皮膚の傷害を受けた場合、生体を外界と隔てるバリアが失われ、高度脱水や感染症により命を落とす危険性がある。現在、そうした皮膚の傷害に対しては非外傷部の皮膚を用いた植皮技術や培養皮膚移植が行われるが、実施できる施設が限られていることや、治療開始まで長い時間が必要となるなどの課題がある。また、皮膚が再生しても、その部分が隆起し痕をつくることも問題となっている。
今回開発した人工皮膚は、プラスチックパーツと生体適合性に優れた高密度コラーゲン繊維「アテロコラーゲンビトリゲル膜」で構成されており、同製品を貼り付けることで、創部の上皮化を促進し、治癒後に痕となることも抑制する効果が得られることが実験で確認された。また、粘着テープによって、貼り付けが簡単になったほか、長期保存が可能となった。
研究グループは同製品について「私達が開発した絆創膏型の人工皮膚は、広範囲の皮膚に傷害を受けた患者さんへの救急医療において革新的な医療機器となると考えます」とコメントしている。
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