楽しい記憶を呼び起こしてうつ状態を改善 - 理研がマウス用いた実験で成功
「喜び」といった情動記憶に関わる扁桃体の基底外側部を通り、やる気や意欲に関与する側坐核シェルと呼ばれる領域へとつながる回路の活動によるものであることがわかった。したがって、メスのマウスと一緒にいるという楽しい体験の最中に実際に感じた喜びの記憶や感覚などが細部まで呼び覚まされて、症状の改善につながったと考えられるという。
研究グループは「今のところ、ヒトの楽しい記憶を細部まで再現するような神経細胞の活性化技術はまだ確立されていませんが、今後このような技術の開発を進めることで、うつ病の新しい治療法の開発につながることが期待されます。」とコメントしている。