2015年6月19日 11:41
うちがモバイル活用を進める理由 (5) 六本木ヒルズと虎ノ門ヒルズを繋ぐ、スマホと内線ソリューションの存在
実際グランドハイアット東京では、コスト削減のためデータ通信は利用せず、音声通話のみの料金プランを契約することで、コスト削減を図っているそうだ。また導入した端末の数も、全社員のうち管理職クラスと、ハウスキーパーやフロントなどホテル内での移動が多い人、そして外回りが多い営業職のみに絞っており、「社員700人のうち、180人くらい」(森谷氏)になるとのことだ。
新たに導入したスマートフォンにも、コスト削減に向けた強い姿勢を見ることができる。外部との接触が多い管理職や営業職にはiPhoneを持たせているが、ホテル内の勤務が主となる社員が利用する端末としては「GALAXY S II SC-02C」を導入している。
そもそも、通話のみに利用するのであれば、必ずしもスマートフォンを導入する必要はないように思える。だが、森谷氏によると、PHSからスマートフォンに変更したことで、通話以外にも大きなメリットが得られるようになったとのこと。特に大きかったのは、端末の電話帳の共有ができるようになったことだという。
PHSでは人員の増加や異動などに応じて、内線の電話帳をその都度、端末ごとに変更する必要があった。