2015年6月29日 16:28
複合機からのメール通知を偽装した攻撃、国内でも確認 - トレンドマイクロ
今回の攻撃はその機能を悪用したもの考えられている。
偽装であることは明確で、国内の法人へ届いた攻撃メールの送信者のIPアドレスが米国、ブラジル、エクアドル、ベトナム、インドなどとなっていた。また、件名が「Message from アルファベット4文字 C280」、添付ファイルが「S アルファベット4文字 C280 送信日に基づく数字列」で、ここからも複合機の通知を偽装していることがわかる。
攻撃メールの受信者は、同じ日本製複合機の利用者かどうかは確認できていないというが、ある程度攻撃対象を絞った攻撃である可能性も考えられると指摘している。
今回の攻撃は、以前からあったスキャナー通知型の攻撃とは異なり、不正マクロを含んだWord文書が添付ファイルに利用された。一般的にスキャナ機能では画像ファイルやPDFにして保存するため、攻撃に利用するのもPDFが多く確認されていた。
なお、トレンドマイクでは、Microsoft Officeのマクロを利用した不正プログラムを利用した攻撃が2015年より海外で増加していると指摘している。現時点では、マクロ型の攻撃を比較的に簡単に防げる。
Microsoft Officeは標準の設定でマクロの実行が無効となっている。