2015年7月7日 14:00
KDDIら、国内初のLTE対応IPトランシーバーとIP無線機を9月に発売へ
KDDIとアイコム、インフォメーションタスクフォースの3社は7月7日、LTE対応のIPトランシーバー「IP500H」とIP無線機「IP-T10」を9月より法人向けに提供すると発表した。KDDIによるとLTEに対応した両無線機は国内で初めて。
LTE回線を利用したIP無線機であるため、利用者は無線局免許の申請や取得を必要としない。エリアはKDDIが提供する4G LTEサービスと同一で、人口カバー率は99%超となっている。
また、スマートフォンアプリやIPビジネスホンなどの様々な機器・アプリケーション間で通話が可能であることが特徴で、KDDI クラウドプラットフォームサービス(KCPS)上に構築した無線システムを介して相互接続する。
トランシーバーのIP500Hは、防水・防塵対応(IP67)で雨天などのイベント時でも利用できるほか、優先順位の高い情報を割り込んで伝えられる「同時通話」と「多重通話」に対応する。
同社によると、無線機市場は運輸業界やタクシー業界、警備業界、イベント事業者などでニーズがあるものの、周波数の利用再編などの影響により従来型のアナログ無線機からIP無線機へのシフトが進んでいるという。