くらし情報『新型iPod touchから読み解くアップルのデバイス戦略 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」』

2015年7月27日 17:30

新型iPod touchから読み解くアップルのデバイス戦略 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」

そこで、アップルは一世代前のiPhoneを生産し続け、低価格機種として併売したり、プラスチックボディでシンプルな外観の「iPhone 5c」を製品化したり、というアプローチを採った。その製造にかかるコストと販売戦略を中心軸とした場合、iPod touchの新モデルを用意する意味は薄れていた。

●久々に「音楽が軸足」のiPod touchに
○久々に「音楽が軸足」のiPod touchに

が、今年は違う。アップルはストリーミング・ミュージック・サービスである「Apple Music」を軸に、音楽ビジネスの再構築を行う。過去のiPodは「オフラインで音楽を聞くもの」だが、Apple Musicを軸にするなら「オンラインで常に使い続けることもできる機器」、すなわちスマートフォン的なものが必要になる。iPod touchは「ストリーミング時代の音楽プレイヤー」としての存在になるというわけだ。

現在、多くの人が音楽をスマートフォンで聴いている。以前に比べれば専用機の必要性が低下しているのは間違いない。
一方、スマートフォンは電話・ネットに関するライフラインとしての価値が高く、音楽などのエンターテインメント要素は切り分けたい、というニーズもある。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.