2015年8月18日 09:00
事例で学ぶAndroid活用術 (16) 栃木県医師会、Androidタブレットで在宅医療・介護スタッフの情報共有SNS
以前は、主治医と情報交換する手段は電話でしたので、あまり細かな内容について頻繁に電話をかけることはしていませんでした。『どこでも連絡帳』は気が付いたことを書き込んでおけば、どこかのタイミングで主治医が読んでくれるので、電話よりも気兼ねなく細かな情報を連絡できるようになりました。主治医にとっても、介護している家族の様子など普段あまり知ることのできない情報を『どこでも連絡帳』で取得できるようになり、メリットを感じてもらっているようです」(藤田氏)
MCSは主治医が患者ごとにグループを作成し、関連する在宅医療・介護関係者を招待するルールになっており、神経内科や精神科といった専門医も参加することがあるという。
「普段、看護師が接する機会の少ない遠方の専門医からアドバイスをもらえることもあり、とても勉強になります」と藤田氏。
タブレット端末を使うことで処置のスピードアップも実現した。「例えば看護師が患者さんの床ずれの写真を『どこでも連絡帳』にアップすると、それを見た主治医がすぐに薬の処方を出してくれ、薬剤師が迅速に新しい薬を患者宅に届けてくれるようになりました。また、薬剤師が薬の効果や飲み残しの有無を『どこでも連絡帳』に書き込むことで、主治医が処方薬を変えたり、看護師は薬を飲んでもらう工夫を考えたりできます。