高解像度へのニーズが高いわけだが、これにもキヤノンは他社と違ったアプローチができるという。
「一眼レフカメラを作り、レンズ等に長年のノウハウを持つキヤノンにしかできないことがいろいろあります。たとえば高解像度は必要条件ですが、単純に解像度が高ければよいというものではなく、ネットワークカメラは映像を送信するためできるだけ低容量でありながら高解像度で撮影できなければなりません」と市川氏。いかに美しく撮り、コンパクトに送信するかという部分に、キヤノンのカメラレンズ技術などが活きてくるという。
○高性能カメラとソリューション力を武器に展開
すでにビジネスを展開する中で、キヤノンの技術はユーザーからも認められるものになっている。
「綺麗さには定評があります。ただ、他社と比較して価格が高めだと言われることが多くあります。低コストで導入したいという需要にも応える必要がありますが、同時にキヤノンにしかできないソリューションを提供することで対応したいですね」と市川氏は語る。
1000台を超えるような大規模導入になると、カメラの本体価格が全体に占める割合は小さくなってくる。カメラ価格そのもので対応するのではなく、周辺ソリューションやカメラの機能によって、結果的にトータルで得になる形になればよいわけだ。