2015年9月24日 18:38
トヨタ、ウェルキャブに助手席回転チルトシート車を新設定
トヨタ自動車は24日、同社のメーカー完成特装車「ウェルキャブ」に、簡単操作で助手席を回転させ、座面を傾けることで乗降をよりスムーズにサポートする助手席回転チルトシート車を開発し、「シエンタ」「ポルテ」「スペイド」に設定して12月下旬に発売すると発表した。
助手席回転チルトシート車は、乗降時に座面の前側を下げることによって足の着地をサポートする座面チルト機構を採用。乗降時のヒップポイントを高い位置にすることで、座る・立つの動作を容易にするとともに、介助者の負担も軽減する。
また、座面のチルト機構によりシートが車外に出る部分を最小とし、駐車場などでの乗降時に必要なスペースを縮小。車両の横に45センチのスペースがあれば乗降が可能となり、障がい者用などの特別なスペースがない場所でも利用可能とした。車外に出る部分が少ないので、雨天時などでもシートが濡れにくいという利点もある。
操作は手動式となっており、シート左下の側面に回転スライドレバー、シート左肩にチルトボタン&グリップを配置。シートの回転とチルトに関する操作をこの2つの機構で行うことで、操作も簡単にでき、かかる時間も大幅に短縮している。