くらし情報『富士通研究所がクーポンで混雑緩和 - シンガポールでAIを活用した実証実験』

2015年11月6日 10:50

富士通研究所がクーポンで混雑緩和 - シンガポールでAIを活用した実証実験

発見した行動をスマートフォンに表示することで、最適な行動を提案するとのこと。

今回、受け入れやすい行動の事前検証として、シンガポールのスポーツ複合施設内におけるスポーツ・イベントにおいて500人を対象にアンケート実施し、以下のような結果が得られたという。

・混雑状況の推移予測を正確に通知すると、51%の人々がすぐに帰宅するよりも商業施設で時間を費やす
・さらに、400円相当のクーポンを提供すると、73%の人々が商業施設への立ち寄りを選択する
・さらに、900円相当のクーポンを提供すると、91%の人々が商業施設への立ち寄りを選択する

同社では、アンケーット結果に基づいて実際の施設や周辺交通を想定し、シミュレーションを行ったところ、施設を利用する1万人のうち、約40%がクーポンを提供することで行動を変えると仮定すると混雑を30%解消でき、さらに商業施設に40%の人々が誘導されることも分かったとしている。

同社は、シンガポールの複数の施設において、効果検証と性能向上を目的に2017年12月31日まで実証実験を行う予定で、実験結果の活用と変更した本技術の研究開発も進め、2016年3月までに富士通の位置情報活用クラウドサービス「SPATIOWL」への搭載を想定した実用化を目指すという。

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