2015年11月9日 17:17
SAPら3社、社会インフラの将来予測可能なビッグデータ利活用基盤を開発
SAPジャパンと日立製作所、GIS(地理情報システム)ソフトウェアのESRIジャパンは11月9日、3社の製品を連携させ、社会インフラに関する将来予測を可能にするビッグデータ利活用システム基盤を開発し、実用化に向けた検証を実施したと発表した。
同システム基盤は、社会インフラに関する膨大な現在と過去のデータを基に特定区域の混雑状況の予測など、さまざまな将来予測を迅速に行い、地図画面上で可視化した。
今回のプロジェクトでは、インメモリデータベースによるリアルタイムなデータ処理に優位性がある「SAP HANA」と日立のデータベースエンジン「Hitachi Advanced Data Binder(HADB)」、企業における地理空間情報を活用した意思決定を支援するESRIジャパンのソフトウェアである「ArcGIS」の3製品を連携させ、将来予測を行うとともに、その結果を地図画面上に表示するシステム基盤の開発・検証を行った。
具体的にはSAP HANAを用いてHADBに蓄積された膨大なデータを高速に処理するため、両製品の連携を実現するソフトウェアである連携アダプタを開発し、SAP HANAのSDA(Smart Data Access)