2015年11月10日 10:30
SAP、日立、ESRIが連携して将来予測が可能なビッグデータ・システム基盤
具体的には、HADBに蓄積した膨大なデータをSAP HANAで高速に処理するため、両製品の連携を実現するソフトウェアである連携アダプタを開発し、SAP HANAのSDA(Smart Data Access)機能と組み合わせることで、3製品がスムーズに相互連携するシステム基盤を構築したという。
また今回、SAP HANAに格納した現在の状況に関するデータとHADBに蓄積した履歴データを利用した将来予測を行い、現在の状況と将来予測の結果をArcGISの地図画面上で瞬時に表示できることを検証した。
検証にあたっては、東京大学空間情報科学技術研究センターが提供する、約130万人分の移動履歴とその交通手段に関するデータ(人流データ)を利用し、タクシーの最適配車を想定したシミュレーションを実施したという。
具体的には、まず、東京首都圏のある特定日時における人流データを現在の状況と仮定し、そのデータを基にSAP HANAで現在の混雑箇所を把握。そして、現在の混雑箇所から数10分後に移動する可能性が高い複数地点を、HADBに格納した膨大な履歴データの中から統計的に導き出すことで将来予測を行ったとのこと。