くらし情報『電通大など、簡単に動かすことができる個性適応型筋電義手の臨床実験実施へ』

2015年11月12日 11:44

電通大など、簡単に動かすことができる個性適応型筋電義手の臨床実験実施へ

と同技術のメリットを語る。

ハード面では、3Dスキャナや3Dプリンタを用いることで、手指のサイズにフィットしたロボットハンドが作製可能。また、タナックとの共同研究で開発したグローブは、小さいものを安定的に把持できるように指腹部の厚みを他の部分と変えるなどの工夫がなされているほか、さまざまな手の形に対応できるように非常に伸縮性の高い素材が使用されている。

今のところ、親指以外の4指を動かすためのモーターと、親指を動かすためのモーターを搭載しているが、今後は必要性が高いと考えられる箇所にモーターを追加し、より動きの自由度を高めることを検討していくとする。その一方で、重量が大人用で5-600g、乳幼児用で300g程度あり、軽量化が非常に重要なポイントとして捉えられている。今後、モーターの追加と軽量化という矛盾した課題の解決に向けた研究開発が期待される。

現在、筋電義手は国内ではドイツ製のものが流通しているが、価格が数百万円と非常に高価だ。同研究グループの筋電義手はコスト面でも優れており、横井教授は「1000台程度の台数が出れば15-18万円で販売できる」とする。
同研究は今後、国立生育医療研究センターと東海大学医学部での臨床実験へと進む。

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