くらし情報『電通大など、簡単に動かすことができる個性適応型筋電義手の臨床実験実施へ』

2015年11月12日 11:44

電通大など、簡単に動かすことができる個性適応型筋電義手の臨床実験実施へ

電通大など、簡単に動かすことができる個性適応型筋電義手の臨床実験実施へ
電気通信大学(電通大)はこのほど、個性適応型筋電義手を開発し、完成用品部品登録に向けた臨床実験を開始すると発表した。

同成果は電通大、東名ブレース、国立成育医療研究センター、東海大学、横浜国立大学、メルティン MMIの共同研究によるもの。

筋電義手とは、前腕部などにセンサを配置し筋肉の信号をキャッチすることで動かす義手のこと。同研究グループが開発した個性適応型筋電義手は運動意図を識別するコントローラ(筋電制御ボード)、筋電センサ、ロボットハンド、ロボットハンドの外皮とおなるグローブ、電源システムの5モジュールで構成される。筋電センサを介してさまざまな手の動作を装着者の筋電を使って義手に教えることができるため「個性適応型」と呼ばれている。

この個性適応技術は、筋電信号と義手の運動の対応関係をパターンとして学習する情報理論の一種で、運動を種類ごとに分類することで手指動作の誤識別を少なくしている。また、パターンのクラスタを最小化し、複数の手指動作を識別する機能を有しており、手指の動作をリアルタイムで教えることが可能だ。同研究グループの中心となった電気通信大学の横井浩史 教授は「従来の筋電義手は訓練に2カ月必要だが、この技術を使うと1~2分で動かすことができるようになる。」

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