デルによる買収後もVMwareは何も変化しない - ゲルシンガーCEO
シンクライアント事業との親和性などもメリットになり、エンドユーザー・コンピューティングの広がりも期待できる。また、デルが得意とする中小企業市場に対してアプローチできるというメリットもある」
これまで、EMCはVMwareの80%の株式を取得していたが、ゲルシンガー氏の説明によると、今回の買収では、EMC所有株の7割が一般公開株となり、デルの出資比率は30%にとどまることになり、「株主のベースを広げることになる」とゲルシンガー氏。
デルが今後買収に伴い抱えることになる負債についても、「VMwareのキャッシュフローを、デルの負債の返却に活用することはない。VMwareの株式を売却するということもない」とコメント。「VMwareとして、独自にM&Aを実行したり、革新的なイノベーションに対して投資したりして、ポートフォリオの拡大にも取り組む」という。
今回のゲルシンガー氏の来日は、vForum 2015への参加が主な目的であったが、「富士通、NEC、日立などの日本のパートナー企業と話し合いを行う機会を持ち、今回の買収によっても、体制には変化がないということを理解してもらい、今後の協力関係を確認した」