2015年11月14日 10:56
Googleがメールの安全性に関するレポートを公開 - 暗号化進む一方で課題も
Googleは11月12日、ここ3年間のメールセキュリティの脅威について、トレンドをまとめたリサーチを発表した。大学と共同で作成したもので、暗号化や認証などで改善が見られるものの、新しい脅威も浮上しているという。
発表した報告書「Neither Snow Nor Rain Nor MITM ...An Empirical Analysis of Email Delivery Security」(雪でも雨でもなく、中間者攻撃でもなく……メール配信セキュリティの実証分析)は、ミシガン大学とイリノイ大学と共同で2013年からメールセキュリティがどのように進化したかを測定し、その結果をまとめたもの。対象にしたのはGmailだが、内容はそれ以外のメール全体に応用できるとしている。
結論として、メールの安全度は業界全体として強化されているという。それを示すものとして、暗号化されたメールが増えていることや認証側の強化などを挙げている。
たとえば、Gmailが非Gmailを利用する送信者から受け取ったメールのうち暗号化されたメールの比率は、2013年12月に33%だったのが2015年10月には2倍近くの61%に増えたという。