2015年11月20日 07:00
IoTは世界を変えるのか? モノとコトのサービス化が拓く未来
「IoT」という言葉が急激に広まっている。10月には経産省と総務省を旗振り役に産官学の連携を目指す「IoT推進コンソーシアム」が設立され、機を同じくして開催されたJapan IT Weekでは「IoT/M2M展」に多くの出展企業や来場者が集まった。
「Internet of Things (IoT)」。モノのインターネットの意味で、身の回りにあるものがインターネットにつながることと説明され、この「IoT」というワードが使われ始めた頃には、卑近な例として「冷蔵庫がネットにつながると……」といった"スマート冷蔵庫"の話がよく取り挙げられ、すでにいくつかの製品が世に出ている。
また、産業界としての話題では米General Electricの事例に注目が集まった。産業機器大手の同社は、自社の提供する航空機エンジンに取り付けた各種センサーをネットにつなげ、リアルタイムにモニタリング。運行中の航空機(のエンジン)から取得されるデータをもとに、整備や異常が感知された部品の取り寄せなどをより効率化させることで、コスト削減や顧客満足度の向上を図っている。
このネットにつながる"モノ"の数は、各社の予想にばらつきはあるが、東京オリンピックが開催される2020年には500億個(Cisco)