H-IIAロケット29号機現地取材 - 打ち上げ前のY-1ブリーフィングが開催、気になる天候は?
少しくらいの雨や風なら打ち上げられるので、今のところ、天候による延期の可能性は高くは無さそうだ。
H-IIAロケット29号機は15時23分に打ち上げた後、4時間26分55秒後に衛星を分離する計画。そのため記者会見の開催は打ち上げの6時間後くらいになる見込みで、そこで打ち上げの結果が報告されることになる。
今回の打ち上げは、高度化の初適用となる。JAXAの川上道生・基幹ロケット高度化プロジェクトマネージャは、「今までH-IIAロケットは、信頼性は高いのに能力的に打ち上げられない衛星が多かった。高度化によって、十分では無いものの、かなりの衛星に対応できるようになる。世界から注目されるのでは」と期待する。
MHIの平嶋秀俊・MILSET長は、「主衛星で商業衛星を打ち上げるのは初めての試み。
飛行時間は延びるものの、やることはいつもと同じ。平常心を保ち、確実に打ち上げたい」とコメント。初の高度化H-IIAとなるが、「白色塗装や再々着火などについては、これまでも飛行実証を積み重ねてきた。不安要素は無い」と自信を見せた。