2015年11月26日 12:21
イチから復習、IoT/WoTって何? (1) イチから復習、IoT/WoTって何?
ただ、類似した考え方は、IoTという言葉が台頭する以前からあったことをご存じでしょうか?
代表的なものはM2M(Machine to Machine)です。
M2Mは、モノとモノ同士が人の介在なく情報をやり取りし、処理を行うシステムを指しています。車両管理を行う「テレマティクス」や電力管理の「スマートメーター」などの遠隔監視機能として実用化され、すでに普及しているものもあります。
M2Mは主に"産業分野"で活用されていましたが、これに対してIoTは「宅内」や「ヘルスケア」など、より身近なモノにまで範囲を広げています。また、つながるモノの数も膨大で、その膨大なデータを活用した高い付加価値を生み出す傾向があります。
なお、厳密な切り分けの定義があるわけではなく、M2MもIoTの1つとして扱われることもあります。
○さまざまな分野で活用されるIoT
幅広い概念を持つIoTはさまざまな分野で活用されようとしています。
大規模な例には、都市環境を改善しようという「スマートシティ」があります。
これにはいくつかの取り組みが組み込まれており、エネルギー面では「各家庭の電力使用量を一定時間ごとに収集して、電力の供給を安定・効率化」