くらし情報『事故車の自動通報でドクターヘリが出動「D-Call Net」、ホンダとトヨタが試験運用』

2015年12月1日 09:35

事故車の自動通報でドクターヘリが出動「D-Call Net」、ホンダとトヨタが試験運用

事故車の自動通報でドクターヘリが出動「D-Call Net」、ホンダとトヨタが試験運用
救急ヘリ病院ネットワークとトヨタ自動車、本田技研工業、日本緊急通報サービスの4者は11月30日、ドクターヘリの早期出動判断を行う「救急自動通報システム(D-Call Net)」の試験運用を開始した。2018年以降の本格運用を目指す。

このシステムは、交通事故発生時の車両データと新規に開発した死亡重症確率推定アルゴリズムを用いて乗員の死亡重症確率を推定。その情報をドクターヘリ基地病院に通知することで、ドクターヘリやドクターカーの早期出動判断へとつなげる。これにより、交通事故時の救命率向上を図るという。この取り組みには通信事業者のKDDIも参加しており、ドクターヘリ基地病院に設置するiPadの「通報から表示するまでの仕組み」(緊急ヘリ病院ネットワーク 理事 益子 邦洋氏)を担当している。

アルゴリズムは日本大学の西本 哲也教授らが開発・評価したもので、過去10年の事故280万件を統計処理した上で、死亡重症確率を推定し、ドクターヘリが出動すべきかどうかの情報をiPadに表示する。基地病院の担当者は、このデータを基に医師を現地に派遣するかどうかを判断する。


D-Call Netでは車両データを基に被害情報の把握が行われるが、情報を送る際は車両での対応が必要となる。

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