2015年12月2日 06:30
さばの缶詰は長野県が日本一!? クックパッドのデータ分析力
をうたっている。
○「たべみる」とPOSデータの違い
食材などの市場トレンド分析では、小売店でのPOSデータが活用されている。POSデータとこの「たべみる」データ(クックパッドの検索データ)の違いは、大きく分けると「結果(事後)」「欲求(事前)」になる。POSデータは、最終的に購入された商品を把握できるが、それがどのような背景で購入されたかを把握することは難しい。すでに買うものを決めて来店し購入したのか、たまたま目に止まったからか、値段が安かったからなのか、目的のものがなかったので代わりに購入したのか……。
一方で「たべみる」データは、食卓や食事という範囲ではあるが、生活者のより生の欲求があらわれるデータになっているという。16時から19時ころに検索数がピークとなるその行動は、スマートフォンの普及ともあわせて、例えば店頭で「カレー簡単」やあるいは冷蔵庫の中身を見つつ「豚肉レシピ」といった検索のかたちで見えてくる。このような行動は、実際に食事を作るという「ちょっと先の未来」へつながるデータだ。
これを得られることが同社の強みであり、それを活用した「たべみる」サービスを、企業に利用してもらえるサービスとしていかに発展させるか。