JAMSTEC、3Dレーザースキャナーで海底熱水域の可視化に成功
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は12月2日、自律型無人探査機(AUV)搭載式3Dレーザースキャナーを用いて、伊豆大島南方約20kmの大室ダシ・大室海穴内部にある海底熱水噴出域の3D可視化に成功したと発表した。
同成果は、JAMSTEC 海洋工学センター海洋技術開発部 石橋正二郎 主任技術研究員らの研究グループによるもので、12月2日に大崎ブライトコアホールで行われる「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)第2回シンポジウム~これからの海洋資源調査はこう変わる!~」にて紹介される。
今回開発されたAUV搭載式3Dレーザースキャナーは、一次試作機で得られた知見を踏まえ、仕様・性能を大幅に向上させた技術検証機となる。寸法・重量を大きく削減しつつも、スキャニング解像度および検出感度は一次試作機の数倍にまで向上。また、AUVが出力する姿勢や速度などの各航行情報をリアルタイムにシステムに取り込むことにより、AUVの姿勢による僅かな位置情報の変化を正確に反映してスキャニングすることが可能となった。
JAMSTECは10月31日、同3DレーザースキャナーをAUV「おとひめ」