2015年12月15日 14:00
ボットネットは"顧客至上主義"へと変化? - マカフィー
マカフィーは12月14日、同社のセキュリティブログで、ボットネットが「顧客至上主義へと変化している」と現況を説明した。
これまでボットネットの利用目的は、システムのリモートコントロール、サービスの中断/DoS攻撃、個人情報(ID/個人のクレジット情報/銀行情報)の窃取といったシステムへの侵入やデータの取得に重点が置かれていた。
しかし現在、ボットネットは、サービス購入者が製品やサービスを要求する顧客中心主義的な業界へと進化を遂げたという。ボットマスターは、サービスの加入者からの機密情報のリクエストを受け、保護されている機密情報の閲覧などを加入者に提供している。
実際に提供しているサービスとしては、「企業システムを標的・アクセス可能にするプロビジョニング」「匿名の通信、ルーティング、パブリッシング」「加入者のネットワークや登録コンピュータのアクセス管理」「支払いサービス」「ダークウェブの製品やサービス向けのマーケット」などが挙げられている。
ボットマスターの提供するサービスには複数の種類があり、同社は例をいくつか紹介している。
個人情報泥棒タイプ
ほとんどの場合、スパムやフィッシング行為経由で消費者を標的にする。