2015年12月18日 16:13
IDT、ZDMIの買収により車載半導体市場に本格参入 - HPC分野などでのシナジーも期待
と、自動車分野でのシナジー効果が特に期待できることを強調しており「戦略としては、自動車関連だけで4~5億ドル規模の売り上げ機会を獲得することを5年程度で得ることができると思っている」とした。
また、ZDMIは大電力向けパワー半導体も有しており、サーバを中心としたHPC分野に対しても、従来のメモリ周辺のタイミング製品などに加えて、システム全体のインテリジェントなパワーマネジメントの提供なども可能になるとするほか、日本でIDTが強いポジションにあるというコンシューマ関連では、スマートフォン(スマホ)を中心としてワイヤレス給電ソリューションの需要の掘り起こしを進めており、近い将来、スマホのみならず、ドローンやおもちゃ、家庭向け医療機器などでも活用が期待されるが、ZDMIの有するセンサなどをそこに組み合わせていくことで、新たなビジネスの機会も期待できるようになるとする。
特にワイヤレス給電に関しては、これまで組み込み開発を行ったことがない企業でも、簡単に開発などができるようにと考えられた開発キットの提供も積極的に進めており、家具や施設などに組み込む、といった従来の組み込みの延長線上では考えられないような業種との連携も進められているという。