2015年12月21日 13:23
ネットワークベンダーから見たセキュリティの問題点 (1) WebサーバにSSL処理を任せてはいけない理由
○問題に対する根本的な解決策とは
これらの不経済性やリスクはどのように回避すべきなのでしょうか。根本的な解決策は、最もインターネットに近い境界部分に、SSL処理を集中的に行う仕組みを設置することです。
これにより、Webサーバの負荷増大を回避でき、暗号鍵の展開・更新に必要な運用負担が軽減されるとともに、暗号鍵が増えることによるセキュリティのリスクも回避されます。
また、この仕組みの内側に、先ほど挙げたセキュリティ・アプライアンスを設置すれば、暗号化によってパケットが隠蔽されないため、本来の性能を発揮できます。
「SSL処理はWebサーバで行うもの」という"思い込み"は、早く捨て去るべきなのです。
著者プロフィール
○近藤 学(Manabu Kondo)F5ネットワークスジャパンセキュリティビジネス統括部セキュリティスペシャリスト
F5 ネットワークスジャパンでセキュリティビジネスを担当。20代はエンジニアとして、エキスパートシステムの開発や大規模DBシステムの設計と運用、メールサービスの開発などに携わる。その後、プロダクト企画やプロダクトマーケティングなどをメインにしつつ、国内外で迷惑メール対策団体(MAAWG、JEAG)の立ち上げに参画。
2015年8月にF5に入社し、セキュリティビジネス統括として活動中。
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