特にソーシャルメディアは日常的な情報接触の主役になっているため、同社ではデジタルマーケティング戦略の重要なポイントとして捉えているという。
また、ユーザーの生活が「物の豊かさ」から「心の豊かさ」を重視する傾向へ変わってきており、お酒に対する消費行動にも変化が見られるためだという。
「単純に『お酒を飲む』というだけでなく、『お酒そのものが好き』や『お酒とつくる時間が好き』など、最近は価値観や飲み方が変わってきました」と森氏。
前者は同じ商品のリピート率が高く、後者はシーンに応じて飲むお酒を変える傾向があるという。
こうした背景から、同社のデジタルマーケティング戦略はユーザーの関心に沿ったコミュニケーションによってユーザーと深くつながることだという。
●Twitter公式アカウントからの返信で検証
実際の戦略としては、ファンの拡大および既存顧客の育成にポイントを置いている。ファンの拡大は、新規のコンタクト情報を取得することで見込みユーザー獲得につなげるもので、一方の既存顧客の育成は、あらゆる顧客接点でユーザーを知り、つながりを深めるというものだ。
森氏は、ソーシャルメディアでこれらを実現する例として、10月に発売された新商品「サッポロ ブラウンベルグ」