2016年1月12日 18:35
DNPが自動車業界向けに車載システムのセキュリティ対策サービス
大日本印刷(DNP)は1月12日、自動車業界向けに車載システムのセキュリティ対策サービスを開始すると発表した。
同社が"第一弾"と位置付けるサービスは、車載システムの秘密情報の不正取得防止ソフトウェア「CrackProof(クラックプルーフ)」と、車載通信機器に組み込んで通信データを暗号化し、通信機器同士の認証と管理を専用サーバーで行う「DNP Multi-Peer VPN」を活用したものとなる。
CrackProofは子会社のDNPハイパーテックが開発したアプリケーションの不正改ざんを防止するクラッキング対策ソフトウェア。自動車がネットを介して連携するスマートフォンアプリや車載情報端末アプリが登場する一方で、制御系のアプリケーションがクラッキングされた場合、自動車の制御データや車載コンピューターの仕様などの機密情報が漏えいし、悪用されるなどのリスクがあるため、こうしたクラッキング対策をCrackProofで「強力に堅牢化」し、被害を未然に防ぐという。
一方のDNP Multi-Peer VPNは、通信データを暗号化するSDKと、クラウド環境、もしくはオンプレミスで設置するVPNマネジメントサーバーで構成されているシステムとなる。