2016年1月15日 10:30
SQLインジェクションでSEOに影響を与える攻撃、Akamaiが注意喚起
アカマイ・テクノロジーズは1月14日、同社のThreat Research部門がSQLインジェクションによってWebサイトを攻撃し、SEO(検索エンジン最適化)に影響を与えるキャンペーンを確認したとして、注意喚起を行った。
同社は、2015年第3四半期に、2週間にわたって3800件以上のWebサイトへ攻撃を行った348のユニークIPアドレスを観測し、キャンペーンを確認したという。
○大規模改ざん
調査によると、キャンペーンで利用されたHTMLリンクをWeb検索したところ、これらの悪質なリンクを含む数百のWebアプリケーションが見つかったとのことだ。
その後、「cheat(不正)」や「story」といった一般的な単語の組み合わせを検索。主要検索エンジンの1ページ目に「cheating stories」アプリケーションが表示されるようになっていた。さらに、ページランクなどの集計を行う「Alexa」の分析で、cheating storiesアプリケーションのランクが3カ月で大幅な上昇を見せていたことがわかった。
一般的に検索エンジンは、特定のアルゴリズムを使用してページランクやWebサイトに対するインデックスを決定し、そのWebアプリケーションを支持するリンク数や評価がランキングに影響を与える。