2022年3月11日 23:08
『ドライブ・マイ・カー』、日本アカデミー賞8冠! 西島秀俊「世界の大きな波」感じる
第45回日本アカデミー賞の授賞式が11日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、受賞者たちが登場した。
映画『ドライブ・マイ・カー』が作品賞、監督賞(濱口竜介監督)、主演男優賞(西島秀俊)に加え、脚本賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞と8冠を達成した。最優秀主演男優賞に輝いた西島は「本当にこの賞はみんなでとった賞だと思っています」と感謝。「今、世界が混乱していて、色々なつながりが切れている中、今日が3月11日ということで、東日本大震災から11年経ちました。人とのつながり、魂の再生の物語が、賞をいただいたことは何か大きな意味があるのではないかと思っています」と語る。「これからも人生、人に寄り添う希望を持つような素晴らしい作品に参加したいと思っています。日本映画のために身を捧げたいと思っています」と熱い思いを伝えた。
濱口監督は「ふらふらしますね」と言いながら、「今日は3月11日で、11年前に地震があり、津波があり、原発事故がありました。
私は震災が起きてから2年ほど酒井耕という人と共同監督でドキュメンタリー(『東北記録映画三部作』)を作っていました。それは主に津波の被害に遭われた方たちのインタビューをするものだったんですけれども、皆さんが示してくださった力強い生きる姿というものがあって、こういう生命力を自分は捉えていきたいと、その時思いました。