くらし情報『山口県に日本最大級の電波干渉計が誕生へ - KDDIの衛星通信アンテナを改造』

2016年1月29日 13:00

山口県に日本最大級の電波干渉計が誕生へ - KDDIの衛星通信アンテナを改造

という仕組みを構築でき、単一の望遠鏡では達成できないほどの高い能力で、宇宙を観測できるようになる。

●「山口干渉計」の誕生へ
○山口第2アンテナも電波望遠鏡に

第2電波望遠鏡は1980年に山口第2アンテナとして建設され、インド洋上の静止軌道に配備された通信衛星「インテルサット」との通信で運用が開始された。その後約35年間にわたって、インド洋と太平洋上の静止衛星とを結んだ、国際電話や国際データ通信、国際テレビ伝送などの国際通信サービスで活躍した後、2015年に運用を終了した。

そして山口大学の要望に応じ、昨年11月にKDDIと山口大学との間で第2アンテナの賃貸借契約が結ばれた。契約期間は今月から来年3月までの1年3カ月で、その後も必要に応じて更新が行われていく予定になっている。

第2電波望遠鏡のアンテナの口径は34mで、これは国内第3位の大きさを誇る。その表面は432枚のアルミ製パネルで構成されている。内部にはセンサーとヒーターが内蔵され、雪などが積もると自動的にヒーターの電源が入り、雪を溶かすようになっている。
また熱による膨張や収縮に対応するため、パネル同士の間は若干隙間が開けられている。

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