くらし情報『ルネサス、自動運転の実現に向けた車載SoC用カメラ画像処理回路を開発』

2016年2月2日 18:25

ルネサス、自動運転の実現に向けた車載SoC用カメラ画像処理回路を開発

また、CPUとGPUに負荷をかけることなくリアルタイムかつ低消費電力で動画像処理を行うために、17個6種類の動画像処理プロセッサを開発。16nm FinFETプロセスでの試作品では、同社28nmプロセス品比で3倍となるフルHD 12チャネルの動作を実現したという。

さらに、フルHD 12チャネルでの画像処理を行う場合、メモリへのデータアクセスが性能のネックおよび電力消費に影響を及ぼすが、安全運転支援システムの動作を阻害しないためには動画像処理で消費するメモリ帯域を押さえる必要があるため、メモリに格納する画像データを圧縮することで、メモリ帯域の削減を実施。具体的には可逆圧縮と非可逆圧縮を画像処理の特性に合わせ適切に配置することで、典型的な動画像処理フローにおいて50%のメモリ帯域削減を実現したほか、小サイズデータのアクセスが多く発生する動画像伸張処理に対しては、キャッシュを利用したアクセスサイズの拡大を図ることで実効的なメモリ帯域を70%削減することに成功したとのことで、16nm FinFETプロセスの試作品では、バス上を流れるデータ量の減少に応じ消費電力が同社28nmプロセス品比で20%削減されたほか、消費電力はフルHD 12チャネルで同60%減となる197mWで実現できることを確認したとする。

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