2016年2月12日 12:13
アポロ計画で月を歩いた1人、エドガー・ミッチェル元宇宙飛行士が死去
「エドガー・ミッチェルさんのご訃報に接し、NASAを代表して心より哀悼の意を表します。
ミッチェルさんはアポロ14の乗組員の1人として、月を歩いたわずか12人の中の1人となり、そして私たちが住むこの地球が、宇宙の中でどのような存在であるのかという、見方を変えてくれるきっかけとなりました。
彼は月から見た地球を、詩的な表現で次のように語ってくれました。
『それは突然に、月の縁の後ろから、長い時間をかけてゆっくりと、きらめく青と白の宝石が出てくる。明るく優美な空色の球体が、白く渦巻く覆いを身にまとっている。そして、まるで深い謎に包まれた海の中の小さな真珠のように、徐々に昇っていく。これが地球、我が家であることを完全に理解できるまで、少しばかり時間がかかるのだ』。
彼は探検を信じ、ケネディ大統領による月に人間を送りこむという宣言によって、NASAに惹き付けられました。
彼は宇宙探検の先駆者たちの一人であり、私たちは彼らの肩の上に乗っているのです」。
NASAが1997年に行った歴史編纂事業の中で、ミッチェル氏は次のように語っている。
「ケネディ大統領が有人月着陸計画を発表した後、私はこれこそ待ち望んでいたものだと思いました。