2016年2月18日 12:23
東京都目黒区の認可保育所、入所希望者の約半数に「不承諾通知」
2月に入り、認可保育所の4月入所可否の通知が届き始めている。保育所の定員を増やすなどの取り組みを続けてきた各自治体では、どのような結果が出ているのだろうか。今回、東京都の中でも、待機児童数(2015年)が多かった区の状況を調査。入所希望者数や入所内定者数を公表した区のうち、目黒区の現状をお伝えする。
○約半数の入所希望者、認可保育所の入所決まらず
2015年、東京23区の中で5番目に多い294名の待機児童を出した目黒区。待機児童の解消に向けて、第1次募集の時点までに認可保育所を3カ所、小規模保育所を2カ所増やし、2016年4月入所に向けて168名の定員を新たに確保していた。
しかし保育需要の高まりは、定員確保の努力に到底及ばなかったようだ。4月入所の希望者数は1,954名だった去年から、95名増の2,049名。
このうち入所の内定が出たのは1,025名、「不承諾通知」を受けたのは1,024名となった。「不承諾通知」を受けた人数は、認証保育所などに入所する人数なども含むため、それらを除外した待機児童数とは開きのある数字となるが、結果としては約半数の入所希望者について、現時点で認可保育所の入所が決まらないという結果になっている。