くらし情報『H-IIAロケット30号機現地取材 - 日本の宇宙開発にとっては未踏の「30号機」、次世代のH3にどう繋げるか』

H-IIAロケット30号機現地取材 - 日本の宇宙開発にとっては未踏の「30号機」、次世代のH3にどう繋げるか

と意気込みを述べた。

またJAXAの奥村直樹理事長は、「初号機の打ち上げが2001年。30号機の達成に15年かかった。この間、携わる人も変わり、様々な環境変化もあった中で、確実に技術を伝承し、高い成功率で推移してきたことは、大変誇っていいと思う」と感想を述べた。

30機まで続いたH-IIAであるが、このままでは抜本的なコストダウンが難しいため、現在、日本は新型基幹ロケット「H3」の開発を進めているところだ。H3について問われた阿部事業部長は、「H-IIAから高い信頼性を引き継がなければならない。しかしコスト的に頑張らないといけないので、変えるところを見極める必要がある」と難しさを語る。

新型ロケットの運用開始当初には、トラブルが起きやすい。
打ち上げ輸送サービスを途切れさせずに提供するためには、新旧ロケットの移行を慎重に行う必要がある。旧型ロケットを廃止した後、新型ロケットに何か問題が見つかれば、打ち上げがストップしてしまうからだ。

先日の宇宙開発利用部会において、MHIからは、2020年度のH3試験機打ち上げ後も、H-IIA/Bの運用を継続し、2023年度に終了するという案が提出された。

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