くらし情報『H-IIAロケット30号機現地取材 - 相乗り衛星3機の分離も成功、デブリ観測などユニークなミッションに期待』

2016年2月19日 09:12

H-IIAロケット30号機現地取材 - 相乗り衛星3機の分離も成功、デブリ観測などユニークなミッションに期待

H-IIAロケット30号機現地取材 - 相乗り衛星3機の分離も成功、デブリ観測などユニークなミッションに期待
2月17日に打ち上げられたH-IIAロケット30号機には、主衛星であるX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)のほかに、3機の超小型衛星が相乗りしていた。同日開催された記者会見には、3機の代表者も出席していたので、本レポートではこの超小型衛星について注目する。主衛星とロケットについては、前回のレポートを参照して欲しい。

ロケットの余剰能力を利用して打ち上げるのが相乗り衛星である。JAXAの相乗り衛星の枠組みとしては、有償と無償の2種類があるが、今回搭載した「ChubuSat-2」(名古屋大学)、「ChubuSat-3」(三菱重工業)、「鳳龍4号」(九州工業大学)の3機はいずれも無償。有償の米国衛星8機も搭載が決まっていたが、準備が間に合わずこれはキャンセルされた。

主衛星の分離後、3機の超小型衛星は5分間隔で分離。正常に分離したことは、ロケットからの信号および映像で確認された。
以降の運用はJAXAではなく、それぞれの衛星側で行うことになるが、いずれの衛星も電波を出していることが確認できたようだ。今後、コマンドを送って状態を確認していく必要はあるが、まずは第一関門を突破といったところだろう。

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