2016年2月19日 15:10
大腸がんは異なる遺伝子変異を持つ不均一な細胞で構成されている - 九州大
がんの進化や不均一性を調べる方法として、1つのがんから複数の部位を採取し解析する方法がある。今回の研究では、9症例の大腸がんから5~21カ所、合計75カ所の検体採取を行い、解析した。その結果、大腸がんには一塩基変異、コピー数異常、DNAメチル化などさまざまなタイプの遺伝子変異について高い腫瘍不均一性が存在することがわかった。さらに、進化の前半にみられる遺伝子変異で、加齢と関連する異常が特徴的にみられたことから、がん化につながる遺伝子変異が正常細胞に徐々に刻まれていると考えられるという。
また、スーパーコンピューター「京」によるシミュレーションと、遺伝子変異解析の結果を合わせて考えると、腫瘍内不均一性はがん細胞に有利になるようん遺伝子変異が選択され蓄積するのではなく、がん細胞の生存とは関係のない遺伝子変異の蓄積による「中立進化」によって生み出されていると推測された。今回の研究により、スーパーコンピューターを用いてがんの不均一性が生まれるメカニズムを理解することが可能となったため、がんの多様化を阻害する治療方法や不均一性を持つ細胞集団に効果的な治療戦略を考える重要な基板となることが期待される。
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