くらし情報『行った気になる世界遺産 (34) ベトナム最後の王朝の街は戦争の足跡を残す街 - 目にもおいしい料理も健在』

2016年2月22日 06:00

行った気になる世界遺産 (34) ベトナム最後の王朝の街は戦争の足跡を残す街 - 目にもおいしい料理も健在

行った気になる世界遺産 (34) ベトナム最後の王朝の街は戦争の足跡を残す街 - 目にもおいしい料理も健在
フエは、南北に細長いベトナムのちょうど真ん中あたりにある都市です。1802年から1945年にかけて、ベトナム最後の王朝「グエン朝」の都が置かれていました。ベトナムといえばおびただしい数のバイクの群れや騒音が思い起こされますが、フエは古都らしい、しっとりとした趣をたたえる静かな街です。王宮や皇帝廟、寺院などが世界遺産に登録されています。

ベトナムは千年以上に渡って中国の支配下にあったため、その政治形態や文化面などにおいて強い影響を受けています。旧市街の中心にある王宮は、北京の故宮を模して4分の3のサイズで建造されました。

王宮は一辺が約2.2kmの、正方形の城壁に囲まれています。王宮門(午門)をくぐると目の前には正殿である太和殿がそびえます。
故宮の迫力に比べると小ぶりではありますが、確かに面影が感じられます。

さらに先に進んでいくと……、いくつか新築の建物がある以外は草原が広がっていました。実は1960年代のベトナム戦争によって主要な建物は破壊されていたのです。これが戦争というものか、と言葉を失ってしまいました。

ベトナムは19世紀半ば以降フランスの支配下にあったことから、フエでも食文化や建築物にその名残が見られます。

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