2016年2月26日 21:00
"神"と"ヒーロー"の融合!? ピクサー初の実話を基にした新作短編に込めた監督の思いとは?
今月29日(日本時間)に授賞式が行われる第88回アカデミー賞で短編アニメーション部門にノミネートされている『ボクのスーパーチーム』は、ディズニー/ピクサー最新作『アーロと少年』(3月12日公開)と同時上映される短編映画。同スタジオ初の実話をもとにした作品としても注目のこの作品について、アメリカ・サンフランシスコのピクサー・アニメーション・スタジオで、監督のサンジェイ・パテルとプロデューサーのニコール・グリンドルを取材した。
サンジェイ初監督作となる本作は、インド系移民の父親と、南カリフォルニアで育ったサンジェイとの実話をもとにしたストーリー。テレビのスーパーヒーローに夢中な男の子と、ヒンドゥー教の神々への祈りに熱心な父親という対照的な2人を描いた物語で、やがて男の子の頭の中でヒンドゥー教の神々がヒーローのように彼を助けてくれるという空想が始まっていく。
サンジェイ監督は本作を手掛ける以前から、「神々について思いを馳せてみよう」「両親があがめる神々を描きたい」という思いが生まれ、ヒンドゥー教の神々についての本などを製作。「日中はピクサーで仕事をし、夜になると本のイラストを描く」という生活をしており、そんな中で今回、ピクサーが短編の製作を提案してくれたという。