2016年3月5日 08:00
パナソニック、300m先から飛来するドローンの検知システム開発
パナソニックのグループ会社であるパナソニック システムネットワークスは3月4日、新開発の32チャンネル集音アレイマイクとIP対応の全方位カメラを組み合わせることで、約300m先から飛来するドローンを確認することができる「ドローン検知システム」を開発し、同月7日よりシステムの受注を開始すると発表した。
同システムは、32個のマイクを円形に配置したマイクアレイ構成の「集音マイク」により、ドローンの飛来音を検知。ドローン特有のローター回転音、風切音などを全方位マイクで検知する。マイクへの入力音信号が特定方向に対して位相が揃う条件で信号加算を行い、ドローンの飛行音があれば信号強度が上昇することで検知する仕組みとなっている。
これまで音による検知システムでは100mから200mの範囲が一般的だったが、同システムはマイクからの入力音信号に対し、信号バラつきを抑える設計や信号解析処理を組み合わせることにより、約300m先から飛来するドローンを飛行音で検知することができるという。
また、円形に配置した「集音マイク」の中央部に9メガピクセルの「全方位カメラ」を搭載した一体型のため、可搬性を有する。そのため特定場所への常設のほか、イベントなど一定期間だけ設置が必要な場合にも活用を可能としている。