2016年3月9日 09:23
UPRの「WorldKeeper」、IoT特許とAT&T連携で荷物追跡が海外でも可能に
米AT&Tは、法人向けの資産管理や輸送監視ソリューションを強化していく方針を示しており、その中で航空貨物追跡ソリューションをアジア地域に拡大することをMobile World Congress 2016で発表している。パートナーとして、貨物輸送監視のUPRと提携し、今後サービス提供を行っていく方針だ。新たなUPRのサービスについて、両社に話を聞いた。
○便利な追跡ソリューション「なんつい」の気づきにくい問題点
UPRは、輸送などに使われるパレットのレンタル販売大手だが、このパレットの紛失対策として追跡ソリューションを開発していた。これは「自社のパレットがどこにあるのか」を確認する仕組みだったが、物流会社側から「貴重品の輸送にこの追跡システムが使えないか」という問い合わせがあったため、パレット以外も追跡できる「なんでも追跡システム"なんつい"」を開発した。(関連記事:KDDIら、物流の温湿度管理と位置測位の支援端末「なんつい」を開発)
"なんつい"はPHSとGPSレシーバーを内蔵した端末を利用しており、荷物と一緒に送付することで、荷物の位置を遠隔地から監視できる。GPSの位置情報が取れない屋内の場合は、PHSの電波を利用して位置を推定する仕組みとなっている。