2016年3月22日 20:47
三菱重工、UAEの火星探査機の打ち上げを受注 - 2020年にH-IIAで打ち上げ
火星の到着は2021年に予定されており、高度2万2000km x 4万4000kmの長楕円軌道で運用される。
アル・アマル計画はアブダビやドバイなど7首長国によるUAE政府が2014年7月に設立したUAE宇宙庁が統括し、MBRSCは火星探査機設計など、技術面の取りまとめを実施している。
○海外顧客からの衛星打ち上げ受注は4件目
H-IIAロケットは2003年に誕生した日本の大型ロケットで、これまで30機中29機が成功しており、7号機以降は24機の連続成功を続けている。また13号機からは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの技術移転を受け、三菱重工が製造から打ち上げまで一貫して担う体制となっている。
H-IIAは欧州やロシアなど、他の競合ロケットと比べ価格が高く、また実績も少なかったことから、商業打ち上げ市場では長らく苦戦を強いられてきた。しかし、2009年に韓国航空宇宙研究院(KARI)の多目的実用衛星「アリラン3号」(KOMPSAT-3)の打ち上げを受注し、2012年に打ち上げに成功。これが三菱重工にとって初となる、海外衛星の商業打ち上げとなった。
2015年には、カナダのテレサットの通信放送衛星「テルスター12ヴァンテージ」