渡邊圭祐、芝居に向き合った1年を過ごし…“クズ男”演じるも「裏がないように」
改めて女子の世界ってどうなんだろう? みたいな想像もさせられました。
――作中では“クズ男”と言われてしまうような健太朗を演じられましたが、愛嬌や優しさも感じられました。
健太朗自身は世間から見たらすごくクズなことをしてるんですけど、祖母を大事にしているような一面もあって、やっぱりおばあちゃんとのシーンに1番彼の本音が出てるんじゃないかと思いました。僕としては、健太朗がただのクズな男で終わるのはもったいないなと思ったんです。実は、すごくピュアなんですよね。だからセリフひとつひとつ裏がないように、相手に投げかけられたらいいなと思っていました。美しいものをただ撮りたいというだけで、彼自身はそれを別に曲がったことだと思ってない人間なんだと解釈して演じていました。
――もっとクズな男に振ることもできたかもしれないですけど、そこにはいかなかったっていうことでしょうか?
やっぱり、クズなだけだと、面白くないじゃないですか。
「彼はなんでクズなんだろう?」「ただクズなわけじゃないのかも」みたいなラインでいた方が、人として面白いのかな? と。最初の衣装合わせの時に城定監督とお会いして、衣装がすごく変わったんです。