宮沢氷魚、“インティマシーコレオグラファー”に感謝「安心を得た分、自由に演技」
映画『エゴイスト』(2月10日公開)の外国特派員協会記者会見が10日に都内で行われ、宮沢氷魚、松永大司監督が登場した。
同作は高山真の自伝的小説『エゴイスト』の実写化作。母を失い田舎町で鬱屈とした思春期を過ごした浩輔(鈴木)は、東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)と出会い惹かれ合った2人は満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだったが、2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
同作には、セックスなどのインティマシーシーンにおける動きや所作を監修するインティマシーコレオグラファー(Intimacy choreographer)のSeigoが関わったが、宮沢は役者の立場から「この作品に出演するまでは(自分だけで現場に臨むのが)当たり前と思っていました。今作を経てからは、このようにサポートしているスタッフがいない現場は想像できないです」ときっぱり。「日本の映画にとっても大きな1歩だと思っていますし、どんな演出や演技をするにしても同意は欠かせないものだと思っております」