くらし情報『King Gnu井口理、芝居を通して感じた“ライブ”感「役者として1歩だけ前に進めた」』

2023年3月12日 12:00

King Gnu井口理、芝居を通して感じた“ライブ”感「役者として1歩だけ前に進めた」

馬場ちゃんは普段あっけらかんとしているし、スタッフさんも明るい方が多くて“笑いの絶えない現場”だったんです。だからこそ遮断しなきゃというか、そこに引っ張られないようにという集中もあった。
○■役作りで思い出されたのは「初めてダヴィンチを見たときの感覚」

――また、先ほど井口さんは「役へのアプローチ方法が見えた」と話されていましたが、今回、お2人が演じたススメ、宮子という役に対してどのようにアプローチしていったのでしょうか?

井口:今回、僕はロケハンに付いていったりして、伊藤監督と時間を共にしながら話をしましたが、その中でススメという人物をしっかり決め込んだわけではなかったんです。でも、ススメという人物について考えていく中でとても彼を身近に感じました。昔、母親とイタリアに旅行に行ったことがあって。そこで初めてダヴィンチの絵を見たんです。そのときに彼の筆跡というか、筆の動き、油の乗り方を見たときに、ダヴィンチは亡くなって何百年も経っているのに、すごくリアルに感じたことがあって……。そういう感覚は役作りする上で大事なのかもしれません。
そこにその人が生きていた痕跡みたいなものを感じることによって、それを観た人もリアルに感じる。

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