2023年3月16日 18:12
中村勘九郎&七之助、父・勘三郎さん死去10年「大きな喪失感覚え、いろんなことが…」
歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助が16日、兵庫県姫路市で開催される『平成中村座姫路城公演』(5月3日〜27日)の大阪・カンテレ本社で行われた取材会に出席した。
2000年に東京・浅草にて初公演、日本国内はもとより海外でも開催されてきた『平成中村座』が、世界遺産登録30周年を迎える国宝・姫路城で初上演される。天守閣を望む三の丸広場に江戸時代の芝居小屋を再現した劇場が設けられるほか、伝統工芸や姫路の特産品などの店が軒を連ねる“三十軒長屋”も出店。勘九郎は「江戸にタイムスリップして芝居を楽しんでいるかのよう」と話す。
今回は姫路城が舞台の「播州皿屋敷」、「天守物語」など『平成中村座』では初上演の演目も。なかでも七之助が演じる「天守物語」の妖かしの姫・姫路城の天守閣に棲む天守夫人富姫は、当代随一の女形といわれる坂東玉三郎が何度も演じてきた役とあり、「この姫路城公園がなければ、自分からやりたいと言えるような作品じゃなかった」と語る。そんな大きな覚悟を持って臨む今作品では、玉三郎が演出を担当。七之助は「玉三郎おじさまが付きっきりで稽古をつけてくださっている。
そんな熱い思いを受け取っているので、身を引き締めてやらなければ」